【Part1】誰でも作れる!パーカー作り方解説

今回は「誰でも作れる!パーカー作り方解説」と題してパーカーの作り方を詳細に解説しようと思います。
画像数が多いのでパートを分けています。
どうぞよろしくお願いします。

型紙

以下のエントリを参照して下さい。


型紙の印刷と注意点

型紙を印刷するところから解説します。

型紙の右下に定規が付いています。
この長さが、現実の定規とほぼ一致することを確認して下さい。
1mmぐらいなら大丈夫ですがそれ以上ずれている場合は印刷倍率を変更して再印刷して下さい。

生地の裁断

素材について

パーカーは表地とは別に裏地があり、フード部分に使います。

完成写真のフード部分です。
裏地がちょろっと見えていて非常に可愛いです。

素材ですが、子供服感を出すために表地には伸縮性に優れている素材を推奨します。
私はスムース生地(スムースニット生地)を使っております。
他にいい感じの素材があればそれでもOKです。

オックスとかシーチングみたいな、ワンピースでよく使っている素材は?と聞かれそうですね。
残念ながらそれらの素材を使ってパーカーを作成したことがないのでなんとも言えません。
どうなんでしょうね。

で、裏地ですが私はダブルガーゼを使っています。
手触りが良いのと、可愛い柄が揃っているからですね。
それか、表地と裏地は全く同じ素材でも良いと思います。

今回購入したスムース生地です。
伸縮性があって手触りが良いです。

こちらは裏地用のダブルガーゼです。
この生地が大大大好きでして、無限に出るロールが欲しいぐらいです。
史上最強に可愛いです。

後身頃

生地への転写時の注意点ですが、生地の伸縮方向が指定してあるので間違えないようにして下さい。
例えばこの写真であれば生地が左右によく伸びる(上下はほとんど伸びない)ように型紙を配置して転写します。

型紙ですが、縫い代1cmが含まれていません。
そもそも本ブログで配布している型紙はすべて、指定のない場合縫い代が含まれていません。

なので、一度型紙をそのまま転写してから…

定規を使って縫い代1cmを足します。
私は面倒なので直線部分しかチャコペンを引いていません。
曲線部分はだいたい1cmの勘で裁断してます。

皆さんはちゃんと縫い代のラインを引いて下さいね…面倒ですが。

で、チャコペンに沿って裁断します。
良い裁ちばさみを買うと切れ味に感動しますよ~

おすすめグッズはここで紹介してたりします。
手芸用品の紹介

曲線は丁寧に作業します。
…と言ってもあまり神経質になる必要はありません。

言い方が悪いですが、私達が作っているのは所詮ぬいぐるみの服です。
細部ガタガタでもメルは文句一つ言わず、むしろ大喜びで着てくれます。

逆に人間の服は少しでもズレたらアウトだと思います。
気楽に行きましょう。

前身頃

前身頃も生地の伸縮方向に注意です。
また、後身頃と違い2枚裁断する必要があります。

1枚転写したら型紙をひっくり返して、もう一度転写します。
左右対称に2枚、です。

周囲に縫い代1cmをプラスして下さい。
例によって私は曲線部分はサボってます。

そで

そでに進みます。
写っている緑の変な物体はファブリックウェイトというやつです。
これを置いて型紙がずれないようにする目的です。
非常に便利なので騙されたと思って買ってみて下さい。
騙したらすいません。

2枚裁断します。

フード

フードですが、合計4枚裁断します。
※伸縮方向の指定がありますが、フードについては正直どうでもいいです。

フードは左右対称に2枚転写します。
写真は表地(スムース生地)を裁断しているところです。
フードは表地と裏地用に合計4枚転写します。

裏地を裁断しているところです。

先程も言いましたが所詮ぬいぐるみの服なので細部が多少ガタガタしていていも気にしないで下さい。

というか、私は普段縫い代1cmはすべて勘で裁断しているくらいです。
緻密に作業していると無駄に時間が掛かるの神経質になるのはNGです。

そで口

そで口は4cm x 23cm の布を2枚用意します。

生地の伸縮方向は写真のようにして下さい。

見返し

見返しは左右対称に2枚用意します。
見れば分かりますが型紙にごちゃごちゃと書いてあってなんだかややこしいですね。

まず一度型紙をそのまま転写して下さい。
で、「縫い代不要」の辺以外に縫い代を1cm足します。

写真ですと斜線の箇所が新たに足した縫い代です。

左右対称にして2枚裁断して下さい。
ダブルガーゼも伸縮方向があるっちゃありますが今回は特に気にしなくてOKです。

ほつれ止めをする

スムース生地はほつれにくいので私は何もしません。
ダブルガーゼはほっとくと糸が無限に出てくるので、ほつれ止め液を付けています。
ほつれ止め液が無かったらジグザグミシンでも良いと思います。

写真はダンボールに引っ掛けてほつれ止め液を乾かしている様子です。
他にいい場所が思いつかないので…
ちなみに乾くのが待ちきれない場合はドライヤーで乾かしてたりします。

フードを作る

あたま部分の縫製

フードを作っていきます。
まずはスムース生地(表地のほう)から。

クリップで止めておきます。
こういうときにまち針よりもサッと出せてパッと止められるので便利です。

縫う際は必ず、写真のように目の細かい紙やすりを挟んで下さい。
なぜかというと、縫っているうちに上の生地が伸びてくるからです。
私の説明だとよく分からないと思うのでGoogleで「伸びる生地 ミシン 紙やすり」と検索して下さい…。

縫い終わりですが、そのまま返し縫いすると生地がぐちゃっとなることが多いです。
なので…

生地を90度ひっくり返して数針進めた後に返し縫いすると良いです。
プロはどうしてるんでしょうね。

パーカーの紐を通す穴の作成

紐を通す穴を作ります。
まず、フードの表に写真のようにチャコペンで縫い代1cmの印を付けます。
その後定規で縫い代から1cmの位置に印を付けます。
ここが穴の位置となります。

言葉だと分かりにくいのでフード完成形の写真を載せます。
…見づらいですが、両端にリッパーで切り込みを入れたような跡があると思います。
ここがパーカーの紐の通し口になります。

紐の通し口はボタンホールを作ることで実現しています。
…ですが、多分一般的なミシンには無い機能だと思います。

スムース生地はほつれにくいのでリッパーで5mmぐらいの穴を開けておけばOKです。
…それか、やる気のある方は手縫いでボタンホールを付けてもOKです。
私は手縫いが大嫌いなのでやりたくありませんが…

穴の大きさは5mmもあれば大丈夫です。

フードの裏地の作成

裏地ですが、表地と同じ要領で作業します。
裏地は紐通し口は不要です。

ダブルガーゼは縫いやすいですね~~
いかにスムース生地が伸びて縫いにくいかが分かります。

表地と裏地を縫い合わせる

表地と裏地を中表にしてクリップで止めます。
その後、型紙の「外側」と書かれている外周を縫い代1cmに沿ってミシンをしていきます。

フードの先端部分ですが、縫い代を割った状態で縫いたいのでまち針で固定しておきます。

紙やすりを忘れずに使って下さい。
やれば分かりますが使わないと生地が伸びて大変なことになります。

縫い代を割った箇所ですが、ここは生地が重なって厚くなっています。
ですのでゆっくりとミシンをしないと針が折れそうになるので注意して下さい。

縫い終わりました。
この写真のほうが縫う箇所が分かりやすいですね。

縫い代の処理

フードの先端の縫い代を切り落としておきます。
他の部分は切り落とさないで下さい。

あと、紐通し口の近くの曲線部分に1cm間隔で切り込みを入れておきます。
ミシン線を切らないようにしてくださいね。

表に返した状態です。
現時点でこうなっていたら順調ですよ~。



Part2に続きます。

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